HACCPと物流・運送業界

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さて、今回は完全義務化となっているHACCPが、今後、物流・運送業界にどのように関わってくるのかについて考えていきたいと思います✍

そもそも「HACCP」とは何なのか?

  • HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)

HACCPとは、食品等事業者が自ら食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷までの全工程で、それらの危害要因を除去または低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保するための衛生管理の手法のことをいいます。

元々は、アメリカのアポロ計画の中で宇宙食の安全性を確保するために生み出された管理手法のHACCP。

2018年6月に改正食品衛生法が可決されたことにより、日本でもHACCP導入の義務化が2020年6月より開始され、1年の猶予期間を経て、2021年6月より全ての食品関連業者へのHACCP義務化が求められるようになりました。

日本では最近の話ですが、世界各国ではすでに取り組まれており、1992年にカナダ・オーストラリアで一部の食品を対象に義務付け、1997年にアメリカ、2003年に台湾、2012年に韓国での義務付けなど、いち早く制度化が進んでいます。

HACCPの意味とは何なのでしょうか?

  • HACCPの意味

Hazard Analysis and Critical Control Pointで前から順に、Hazard(危害)・Analysis(分析)・Critical(重要)・Control(管理)・Point(点)となり、HAで危害要因分析、CCPで重要管理点を意味します。

  • HA:危害要因分析

危害要因分析とは大きく3つあります。

ア:生物的要因(食中毒を引き起こす有害な微生物や細菌など)

イ:化学的要因(食品添加物や残留農薬など)

ウ:物理的要因(金属片や毛髪などの異物など)

  これらが製造過程で食品に混入・増殖することで発生しうる危害を、影響度や発生  頻度などの観点で分析・予測し、危害要因を排除・低減する管理方法を明らかにすることを意味します。

  • CCP:重要管理点

危害要因を確実に排除・低減するために、加熱/冷却・包装の時間や温度管理など、製造・加工工程を管理することを意味します。

   CCPを継続的に管理/記録/監視することで、製品の安全性を確保することができるのです。

では、HACCPと従来の管理方式ではどのような違いがあるのでしょうか?

  • HACCPと従来方式の違い

従来の管理方式では、包装~出荷の間での、抜き取り検査が主流となっています。

サンプルを抜き取って検査し、基準を満たしていれば当該ロットの製品すべて合格という判断のため、すべての製品品質を保証するものではありません。

何か問題が発生した際には、該当製品を全て廃棄する必要もあります。

それに対し、HACCPは原材料の受入から出荷までの各工程で、危害要因を分析し、危害の防止につながる特に重要な工程を連続的・継続的に監視し記録する管理手法です。

そのため、CCPの中で問題が発生すれば即時対応で、迅速な原因究明や初動対応が可能となるのです。

HACCPに沿った衛生管理を行うことで、品質や安全性が向上することはもちろん、定められた手順や方法が順守されることが不可欠なため働く方の意識も向上します。原因究明も容易になるため、問題発生時の対策コストや製品ロスの削減にも繋がります。

このような取組が食品等事業者へは義務化されている今、物流・運送業界との関連が全くないという訳にはいきません。

HACCPに沿った衛生管理義務がある食品等事業者が配送等を依頼するとなると、どういった業者を選ぶのか、と考えた際、やはりHACCP対応ができる業者が選ばれることが考えられます。

物流業界は食品を製造するわけではありませんが、食品などのモノを運び、管理を行うため、HACCPに対応する必要性が出てくるのです。

物流業界が取り組めるHACCPの例として、適切な温度管理、適切な時間での輸送が挙げられます。

出荷の時点では安全性が保障されたものでも、輸送時に適切な温度・時間で管理されなかった食品は、提供時には安全性が保障されたものではなくなってしまいます。

冷蔵冷凍車で輸送するのであれば、適正な温度管理ができる状態にあるのか、庫内は清潔な状態なのか、など定期的なチェック、メンテナンスが必要になり、輸送状況をリアルタイムに把握するための正確な配送履歴を残す必要が出てくるかもしれません。

このように、物流業界に属する企業に対しても、今後、食品を取り扱う取引先から品質を劣化させずに輸送する体制の構築を求められることが予想されます。

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